地福寺(じふくじ)宝篋印塔

 地福寺(じふくじ)(滋賀県東近江市糠塚町70)

地福寺(じふくじ)宝篋印塔(南北朝時代初期 建武三年 1336年、花崗岩、高さ 163Cm)

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生如来)
宝篋印塔は、門を入った左側、境内墓地に立っている。 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀如来)

笠の段形は、下二段、珍しい上五段(八日市周辺に多い)、隅飾は二弧輪郭付で内に月輪内梵字を刻む

塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就) 南北朝時代初期の宝篋印塔は、相輪に至るまで完存している

基  礎

基礎上端は二段、側面は四面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくり、開蓮華文様を厚肉に刻出する。

三面左右の束に「建武丙子三年(1336)、十一月□□・・・・」(南面)、「右志者為□、聖霊頓證菩提」

(西面)、「乃至法界平等、利益所造立也」(北面)の刻銘がある。南北朝時代の初期、建武三年(1336年)に造立された。

基礎・台座

台座上端の複弁反花は、弁面が盛り上がり、鎌倉時代から南北朝時代への変化を示している。

  地福寺 六字名号板碑

  地福寺(じふくじ)(滋賀県東近江市糠塚町70)

地福寺(じふくじ)六字名号板碑(室町時代後期 天文八年 1539年、花崗岩、高さ 157Cm)

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地福寺(じふくじ)

 板碑(いたび)

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*近江鉄道「市辺(いちのべ)駅」下車、東北へ徒歩 10分

(撮影:平成20年6月27日)