福林寺(ふくりんじ)石造宝塔(二基)

 福林寺(ふくりんじ)(滋賀県守山市木浜町2011)

  この石造宝塔は「佐々木高綱が経筒を塔身に収めた」と寺伝にあるという

福林寺石造宝塔二基(重要美術品・鎌倉時代中期、花崗岩)

  向かって左側 宝塔

福林寺(ふくりんじ) 石造宝塔(重要美術品、鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 255Cm)

塔身軸部は、正面のみに光背型をほりくぼめ如来形坐像を刻んでいる

笠は頂部に露盤、四隅に降棟が作りだされる
笠の軒裏は薄く垂木型をつくり、首部は二石で二段からなる 相輪は完存する。上から宝珠・請花・九輪・請花・伏鉢

基礎側面は、四面とも輪郭を巻き内に格狭間をつくる

  向かって右側 宝塔

福林寺(ふくりんじ)宝塔(重要美術品、鎌倉時代中期、花崗岩、後補のつぎ足し相輪を除く高さ 218Cm)

塔身軸部は、正面のみ光背型を彫りくぼめ如来形坐像を浮彫にしている

笠は頂部に露盤、四隅に降棟が作りだされる。軒反はゆるやか
笠裏は薄く垂木型をつくり、首部は二石で二段からなる 相輪は九輪の中ほどから欠損し、他の小石塔の相輪を繋いでいる

基礎側面は、四面とも輪郭を巻き内に時代を象徴するような格狭間をつくる

 懸所(かけしょ)宝塔                                石仏と石塔-目次!

福林寺

本尊の木造十一面観音は国・重要文化財。拝観は予約が必要とのこと

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*JR東海道本線「守山駅」から近江鉄道バス 木の浜線 乗車、「木浜口バス停」下車 徒歩4分

(撮影:平成20年4月29日)