宝厳寺(ほうごんじ)五重石塔

 宝厳寺(ほうごんじ)(滋賀県長浜市早崎町1664)

  神亀元年(724)、僧 行基により琵琶湖の竹生島(ちくぶしま)に開かれた。行基開創が確認される数少ない古刹で、現在は真言宗豊山派の寺院

宝厳寺(ほうごんじ)五重石塔(重要文化財、鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 247Cm)

初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(正面:阿弥陀)
五重石塔は、本堂(弁財天堂)の手前に立っている 初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(弥勒)

石塔は、もと竹生島西部の樹林中にあり、唐門の手前に移し、その後本堂(弁財天堂)前の現在地に移されたという

初層部 屋根

屋根の勾配はゆるく反りは穏やか。軒裏の垂木型はない

初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(釈迦如来)
初層軸部、舟形を彫りくぼめ顕教四仏を半肉彫りする(背面:薬師如来) 石塔の石質は、比叡山 山中から採掘される小松石で造られている

基礎

基礎は四面とも、輪郭を巻き内に格狭間をつくる

相輪は、上から宝珠・請花・九輪の上四輪が当初のもので、下五輪と請花・伏鉢は後補のもの

石塔は、豪雨による土砂崩れで水没し、相輪の下部のみまだ発見されていない

二層部 屋根 三層部 屋根

二層・三層部 屋根

各層屋根の上部に、上層の軸部をつくりだす。反りは穏やかで、勾配はゆるい

五層部、上端に露盤を造り出す
四層部、反りは穏やかで、勾配はゆるい 宝厳寺 三重塔(平成十二年 2000年再建)

三重塔は、室町時代中期の文明十六年(1484)に建立され、江戸時代初期に落雷で焼失したものを平成十二年(2000年)に再建したもの

宝厳寺(ほうごんじ) 本堂(弁財天堂)

本尊の弁財天は、江ノ島、厳島(いつくしま)と並び、日本三弁財天として知られる

宝厳寺 唐門 (国宝、安土桃山時代、桧皮葺)

観音堂(重文、本尊:千手観音、西国第三十番札所)の入口にあたり、豊臣秀頼が京都の豊国廟から移築した

 都久夫須麻神社(つくぶすまじんじゃ)石燈籠                石仏と石塔-目次!

宝厳寺 唐門正面の彫刻 (国宝、安土桃山時代)

架構は、虹梁(こうりょう)蟇股形式で、棟を受け化粧屋根を支える。蟇股の周辺に刻まれた桃山時代一流の彫刻が美しい

石造層塔紀年順  来迎寺跡(らいごうじあと)五重石塔・二基(鎌倉時代中期)  石造層塔-紀年順-目次

*JR長浜駅から徒歩 約10分の長浜港から船で竹生島へ、もしくはJR近江今津駅から徒歩 約5分の今津港から船で竹生島へ、下船後 徒歩すぐ。

(撮影:平成21年11月30日)