豊能町の石造美術(8) 長安寺跡の石仏

 大円下所(おおまるしもんじょ)地蔵石仏(大阪府豊能郡豊能町大円)

大円下所(おおまるしもんじょ)地蔵石仏(南北朝時代)

右手に短い錫杖を持ち、右手に宝珠を持つ地蔵菩薩は法性寺の地蔵菩薩と同じ姿だが、ソフトな感じをうけ少し時代が下がり南北朝時代の石仏

 下所(しもんじょ)多尊磨崖仏(豊能町大円)

 旧長安寺跡の磨崖仏とも呼ばれている多尊磨崖仏

下所多尊磨崖仏(安土桃山時代初期 天正二年 1574年、石英閃緑岩、高さ 約250Cm 幅 約300Cm)

中尊の阿弥陀如来立像。二重の蓮座上に立ち放射光を放つ 上段、最左の五輪塔。地輪部に「天正二年 為逆修 五月十五日」の銘

上段中央に阿弥陀如来一体、向かって左端に五輪塔一基、合掌する坐像二十二体が半肉彫りされている

上段中央の阿弥陀像の下、枠内に「為逆修講、天正二年甲戊年 十一月吉日」、地輪部に「天正二年、為逆修、五月十五日」の刻銘がある

上段、阿弥陀如来の右側 二体の合掌坐像

二重蓮座上に立つ、中尊の阿弥陀如来立像。放射光を放つ

 下止々呂美(しもとどろみ)薬師堂宝篋印塔                    石仏と石塔-目次!

最下段の合掌坐像

 石  仏-紀年順-目次

*阪急バス「余野バス停」より忍頂寺行きバスに乗車、「中野東バス停」下車 徒歩

(撮影:平成19年11月3日)