四天王寺(してんのうじ)(大阪府大阪市天王寺区四天王寺1丁目11)
「大日本佛法最初四天王寺」の石柱が立つ我が国最古の寺院で、和宗の総本山。新西国三十三ヶ所の第一番札所
四天王寺 石鳥居(重要文化財、鎌倉時代後期 永仁二年 1294年、花崗岩、高さ 850Cm )
柱が太く高さに比し柱間が広い為、安定感がある。当時のものは柱のみで、室町時代・江戸時代に補修されている。鳥居は、神仏習合時代の名残
向かって左側の柱(鎌倉時代後期) | 向かって右側の柱(鎌倉時代後期) |
鳥居は、奈良西大寺の忍性(にんしょう)が、四天王寺の別当であった永仁二年(1294)に、木造の鳥居を石鳥居に建て替えたと伝えられている。
鳥居の扁額
扁額には、「釈迦如来、転法輪処、当極楽土、東門中心」と書かれている
往時は鳥居のすぐ外までが海で、ここから西海に沈む夕陽を拝し、その彼方にある阿弥陀浄土を想った。
鳥居は極楽浄土に至る、東門と解釈されていた。
四天王寺 地蔵石仏(府指定文化財、鎌倉時代後期 正和六年 1317年、砂岩、高さ 173Cm 幅 75Cm) |
舟形光背を負い、像高135Cmで右手錫杖・左手宝珠の地蔵石仏を厚肉彫りする。像の左右に「悪趣往来結縁法界平ホ利」「正和六年」の刻銘がある
現世で悪行をし、地獄に往来するものが地蔵と結縁し、救済されるされることを願って造立された
四天王寺 阿弥陀石仏(鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 130Cm 像高 91Cm)
二重円光背を負い、膝上で定印を結ぶ阿弥陀坐像を厚肉彫りする。石仏は、地蔵石仏の向かって左側に安置され、今も信仰されている |
四天王寺 五重塔(昭和34年 1959年再建、本瓦葺、鉄筋コンクリート造、高さ39.0m)
四天王寺 西大門(極楽門)
法輪(チャクラ)を小さくした「転法輪」が四基ついていて回せるようになっている
*地下鉄谷町線 「四天王寺前夕陽ケ丘」下車 南方向へ徒歩約 5分。JR・地下鉄「天王寺駅」、近鉄「大阪阿倍野橋駅」下車、北方向へ徒歩 約15分。
(撮影:平成22年8月24日)