十輪院(じゅうりんいん)地蔵板碑

 十輪院(じゅうりんいん)(大阪府堺市堺区九間町東3丁1-50)

十輪院地蔵板碑(府指定文化財、南北朝時代後期 明徳二年 1391年、花崗岩、高さ 187Cm)

頂部は、弓状に反り、形は船形、切込みは一段、その下に額部をつくる。碑身上部には、地蔵菩薩を半肉彫りし、下に阿弥陀の種子を刻む

碑身上部には、蓮座上に立ち、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩立像を半肉彫りしている

地蔵菩薩の下には、阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。これは当時流行した阿弥陀と地蔵とを同体とする信仰からきている

碑身の根部は欠失しているが、下部には、「為阿弥陀仏、右・・・、明徳二年(1391)七月・・」の刻銘が読める

境内には室戸台風で犠牲になった116人の小学生と2名の教員が名前を刻まれて祀られている

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十輪院

天文九年(1540)権律師賢盛(ごんりつしけんせい)の創建による真言宗御室派の寺院

 板碑(いたび)

*阪堺線「神明駅」下車、徒歩4分

(撮影:平成20年7月7日)