土塔(どとう)(大阪府堺市中区土塔町2143-1)
土塔は、奈良時代の僧 行基(668〜749)が神亀四年(727)に創建したとされる大野寺の伽藍の一部で、十三重仏塔。各層に瓦が葺かれている。
土塔(どとう)(国史跡、奈良時代 神亀四年 727年起工、一辺53.1m 高さ 8.6m以上)
土 塔
土塔は、瓦が敷き詰められた方形基壇の上に、行基葺の瓦屋根で十二層まで復元されている。十三層は饅頭型の土壇の上に木造の
建築物がのり、頂部には陶製の相輪があったと考えられている。各層の塔身も、表面に瓦を垂直に立て、風雨による盛土の崩壊を防いでいる。
基壇に敷き詰められた瓦 | 各層屋根は行基葺、塔身は瓦が立てられ、風雨による盛土の崩壊を防ぐ |
発掘調査により、「神亀四年(727)」と記された軒丸瓦や「知識(ちしき)」と呼ばれる行基の協力者の名前など、文字を記した瓦が約1,300点出土している。
また、土塔(どとう)から北西約160mの所には、土塔で使用された瓦(約6万枚)を焼いた窯跡(かまあと)が二基見つかっている。
十二層の瓦葺屋根
平成二十一年四月、西面と南面が五万枚の瓦で復元整備された
土塔(どとう) 復元模型
十三層は饅頭型の土壇の上に木造の建築物がのり、建築物の頂部には陶製の相輪があった
土塔 東面 | 土塔 東・北面 |
東面と北面は、土壇のままおかれている。
土塔(どとう) 西面
* 泉北高速鉄道「深井駅」下車、東方向へ徒歩約15分。又は、深井駅前から南海バス 堺東駅前行きに乗車、「深井東町バス停 下車すぐ。
(撮影:平成22年12月18日)