寛弘寺神山(かんこうじこうやま)墓地五輪塔(大阪府南河内郡河南町寛弘寺)
寛弘寺神山墓地五輪塔(府指定文化財、鎌倉時代後期 正和四年 1315年、花崗岩、塔高 180Cm)
風・空輪(頂部、宝珠の形)部 | ||
墓地の一番高い場所に総供養塔として立っている | 火輪、軒反は強く美しい |
地輪の正面に三行にわたって「正和四年(1315)乙卯 卯月八 六斉日、六道講衆造立之、願主八斎戒敬念」の刻銘がある
敬念を中心とした六道講の人たちが、鎌倉時代後期の正和四年(1315)に造立した
水輪は、壷形で下にすぼまっている | ||
複弁の反花座を設けた五輪塔は奈良大和文化圏に多数存在する | 紀年銘があり、鎌倉時代後期の時代判定をする、基準となる五輪塔 |
墓地 入口の六地蔵
寛弘寺神山(かんこうじこうやま)墓地
寛弘寺と神山の二つの集落の共同墓地で、五輪塔は、小さい丘状の山の最高所に総供養塔として建立された
寛弘寺(かんこうじ)古墳公園
寛弘寺神山墓地の北側にある寛弘寺古墳群は、4世紀中頃から7世紀後半までの古墳で 総数92基。4・5・6・7号墳が古墳公園として整備されている
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*近鉄長野線 富田林駅より金剛バス 千早ロープウェイ前方面行きバス乗車 「寛弘寺バス停」下車 西方向へ徒歩7分。
(撮影:平成20年10月16日)