釈迦院(しゃかいん)(大阪府池田市鉢塚3-4-6)
鉢多羅山 若王寺 釈迦院といい神亀元年(724)行基菩薩の開創になる寺院
釈迦院宝篋印塔(重要美術品、鎌倉時代後期 正安元年 1299年、花崗岩、高さ 97Cm)
塔身、蓮華座上月輪内に胎蔵界四仏の種子を薬研彫りする(ア:宝幢) | ||
石塔は本堂の向かって右手、一段高くなった庭の片隅に立っている | 塔身、蓮華座上月輪内に胎蔵界四仏の種子を刻む(アー:開敷華王) |
笠
笠の段形は下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付で内に開蓮華文様を浮彫にしている
塔身、蓮華座上月輪内に胎蔵界四仏の種子を薬研彫りする(アン:無量寿) | ||
相輪部は、室町時代の小さな宝篋印塔の笠と相輪を載せている | 塔身、「アク」両側の刻銘から正安元年に造られたことが分かる |
塔 身 (アク:天鼓雷音)
胎蔵界四仏の種子「アク(天鼓雷音)」の両側に「正安元年(1299)十二月廿五日」「願主藤井景正」の刻銘がある
隅飾りの開蓮華文様 (近江文様) | ||
隅飾は二弧輪郭付で内に美しい開蓮華文様を浮彫にする | 基礎、正面を除く三面は、輪郭を巻き内に格狭間をつくる。格狭間内は無地。 |
基礎 正面
基礎上端は薄肉の複弁反花、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくり宝瓶三茎蓮を陽刻する。
三茎蓮は、向かって右から開花、蕾(つぼみ)、葉脈をあらわした蓮葉からなる。
境内に咲いていたアジサイ
釈迦院本堂と護摩堂
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*阪急宝塚線「池田駅」下車、徒歩 約20分。
(撮影:平成20年6月10日、平成22年8月24日)