法華寺(ほっけじ)地蔵石仏

 法華寺(ほっけじ)(大阪市東淀川区柴島2丁目12-28)

  摂津国分尼寺の跡といわれる寺院で、境内には国分尼寺のものと思われる礎石が伝わっている

法華寺(ほっけじ)線刻地蔵石仏(鎌倉時代中期、花崗岩、高さ 181Cm)

大きい円形頭光を負い、右手に錫杖、左手に宝珠を持ち、踏割り蓮座上に立つ像高78Cmの地蔵石仏ではあるが、首をやや左にふりむき、

それにつれて仏身も心持ち「く」の字形に曲げ、衣文も裾が風になびき、錫杖を右肩にあて、右手を長くのばして柄を執る。地蔵が六道を巡り

歩く姿である。錫杖頭には五輪塔をあらわす。見返り地蔵の秀作である。背面向かって左下に「紀州延命寺安室、土州保栄寺灯禅」とあるの

は、発願者であろう。(日本石造美術辞典、川勝政太郎著、東京堂出版)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

五重石塔(鎌倉時代、花崗岩)、不完全な形をしている 寄せ集めの石塔

寄せ集めの石塔は、宝篋印塔の笠の上に一石五輪塔を載せ、下に五輪塔の水輪、その下に反花座をおく。笠の隅飾は一弧で馬耳状、かなり古そうな部分だ

線刻地蔵石仏が祀られている地蔵堂

法華寺 本堂

 都島神社(みやこじまじんじゃ)三重宝篋印塔            石仏と石塔-目次!

法  華  寺

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*阪急京都線 「崇禅寺」下車 徒歩7分。または、阪急千里線「柴島駅」下車 徒歩2分

(撮影:平成20年10月25日)