大願寺(だいがんじ)地蔵石仏

 大願寺(だいがんじ)(大阪府阪南市下出755)

石造地蔵菩薩立像 (市指定文化財、室町時代後期 天文十五年 1546年、砂岩、総高 256Cm)

右手に錫杖、左手に宝珠を持つ地蔵を高肉彫りしたもので、大阪府下で最大級の大きさを持つ。地元産出の和泉砂岩で造られている

造形的に鎌倉期の芸術性がなくなり、職人的技巧に変化している

光背、向かって左側に天文十五年(1546)の紀年銘と石工名を刻む 光背の右側には、願主の出羽国宥円上人と檀那名が刻まれている

右側刻銘:「奉造立地蔵菩薩檀那 法印覚永・法印覚識 本願出羽国住人宥円上人」

左側刻銘:「勧進貴賎上下所也 天文十五年丙午十月十八日 大工藤原兵衛太夫」

地蔵 胴部

刻銘により、「貴賎上下」に勧進して造られたことが分かる。また、石工の名前が刻まれているのは珍しく貴重

地蔵 足部

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大 願 寺

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*南海本線 「尾崎駅」下車、東方向へ 徒歩 8分。

(撮影:平成22年2月17日)