護聖寺(ごしょうじ)(大分県国東市安岐町朝来583)
仁聞菩薩が養老二年(718)に開いたと伝わる古刹。六郷満山時代には般若経の講瑞所の役をもった
護聖寺(ごしょうじ)正応四年(1291)銘板碑
護聖寺板碑(県指定文化財、鎌倉時代後期 正応四年 1291年、安山岩、高さ 181Cm)
身部上方に大きく阿弥陀の種子「キリーク」、下に観音の種子「サ」・勢至の種子「サク」を薬研彫りし、阿弥陀三尊とする
板碑は台石の上に立つ。額部から上は別石でつくり、二段の切込みは両側面に及ぶ。身部に「正応四年(1291)卯月廿七日」 他の銘を刻む |
身部の刻銘:「正応四季(1291)卯月廿七日」「孝子」「敬白」
護聖寺板碑(県指定文化財、鎌倉時代後期 嘉暦四年 1329年、安山岩、高さ 170Cm)
身部上方に阿弥陀の種子「キリーク」、その下に観音の種子「サ」・勢至の種子「サク」を薬研彫りし、阿弥陀三尊とする
額部中位上から幅が狭くなり三角山形がやや小さい。頂部二段の切込みは両側面に及ぶ。身部に「嘉暦四年(1329)三月九日」の銘を刻む |
護聖寺本堂 向かって左側の奥に板碑が二基立っている。正応四年(1291)の板碑(右側)は大分県で最古の板碑
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護聖寺(ごしょうじ)宝篋印塔
護聖寺宝篋印塔(町指定文化財、室町時代、安山岩、高さ 185Cm)
笠は、下二段、上五段、隅飾は二弧輪郭付で内に渦巻様の文様を刻む | ||
塔身三面は、輪郭を巻き月輪を陰刻する | 相輪は、下部に笠を立ち上げ、宝珠は火焔付の国東型 |
基 壇 ・ 基 礎
基壇は一重で、上に基礎を置く。基礎頂部は二段の段形、側面は輪郭を巻き内に格狭間をつくる
基礎と基壇の間に奉納孔をつくっている | 塔身正面は、輪郭を巻き、半円形に彫りくぼめ地蔵坐像を刻む |
護聖寺(ごしょうじ)一石五輪塔
護聖寺一石五輪塔 (町指定文化財、鎌倉〜南北朝時代、安山岩、高さ 66Cm)
護 聖 寺 本 堂
*杵築バスターミナルより大分交通バス「安岐行き」乗車、終点安岐で乗り換え、諸田行きに乗車「久末バス停」下車、 徒歩約3分(バスの本数が少ない)
(撮影:平成20年11月19日)