石丸(いしまる)宝塔(国東塔)

 石丸(いしまる)宝塔(大分県杵築市大田石丸)

  同じ、旧 大田村にある、元応三年(1321)造立の財前家墓地(ざいぜんけぼち)宝塔(国東塔)と良く似通った形状をしている

石丸(いしまる)宝塔(重要文化財、鎌倉時代後期 元徳二年 1330年、安山岩、高さ 213Cm)

笠、軒口厚く、両端は強く反る。上端に側面二区の露盤をつくる
石塔は大田中学校の裏、一段高くなった所に立っている 塔身、肩が張った壷形で、一段の首部を作り出す

塔身の刻銘

塔身は、四行にわたり刻銘があるが、一部は摩滅が激しく判読できない

塔身の刻銘:「奉納妙法蓮華経三部」「元徳二年(1330)庚午十月廿八日」「沙弥□□」「大願主敬白」

反花座、基礎上に彫りの深い反花のみを置く
基礎、側面は二区に分かち、それぞれ内に格狭間をつくる 国東塔の特徴である、塔身と基礎間にある蓮華座がなく 反花のみ

基礎・基壇

基壇は二段の切石、その上に基礎を置く。基礎側面は、二区で内に夫々格狭間をつくる

相輪、六輪までしかなく、七輪以上を欠いている 塔身首部に奉納孔が穿たれている

露盤・相輪の反花(伏鉢)・笠は一石でつくり、上に相輪の請花・九輪をのせる

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石丸(いしまる)宝塔(重要文化財、鎌倉時代後期)

「大分県の歴史散歩」(山川出版社)の地図を参考に探したが場所が違っており、

杵築市大田庁舎で尋ねたら、昼休みにもかかわらず、職員の方に現地まで案内して頂いた

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*杵築市役所よりコミュニティバス 「大田庁舎行き」に乗車、終点「大田庁舎バス停」下車、南南西方向へ400m(大田中学校グランド南側に隣接する)。案内の標識がないので大田中学校を目標に行けば、裏のグランド横に立っている。

(撮影:平成20年11月20日)