吉井(よしい)石造宝塔

 吉井(よしい)石造宝塔(岡山県岡山市吉井)

吉井石造宝塔(県指定文化財、鎌倉時代後期 、花崗岩、高さ 282Cm)

笠は、上部に露盤、四隅に三筋の降棟を刻みだす
倉安川 吉井水門から西へ約50m、畦道を北へ約100mの所に立つ 塔身首部は、縁板状の造り出しを持つ

「岡山の石造美術」の巌津政右衛門氏は、鎌倉時代中期とされているが、現地説明(岡山市教育委員会)の鎌倉時代後期とした

塔身は、四方に扉型を刻む

笠の軒裏には、垂木型・隅木型を刻みだす
笠の軒反(のきぞり)と降棟(くだりむね) 一帯には、「吉祥院」と呼ばれる寺院があったと伝えられている

基礎は、四面とも輪郭を巻き、内に形のいい格狭間をつくる

相輪は、二つに折れたものをつないでいるが、美しい形をしている。ここには、この石塔以外に寺院の痕跡を残すものはない

地元では、後鳥羽上皇に奉仕した吉井の刀鍛冶が、上皇の遺髪を埋葬し、供養塔としたとの伝承があるという

倉安川 吉井水門(県史跡、倉安川側)

江戸時代前期 延宝七年(1679)、岡山藩主池田光政の命により、吉井川から旭川に至る延長約20Kmの倉安川を灌漑・運送を目的として掘削した

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倉安川 吉井水門、吉井川側水門と船だまり

水門は二つの水門からなり、吉井川から取水、両水門間に船だまりを設け、吉井川と倉安川の水位調節を行って、通船を容易にした

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*JR岡山駅より片上行き宇野バス乗車、「吉井バス停」下車 徒歩10分。又は、JR伊部駅前から岡山行き宇野バス乗車、「吉井バス停」下車徒歩10分。

(撮影:平成21年3月31日)