満願寺(まんがんじ)宝篋印塔

 満願寺(まんがんじ)宝篋印塔(岡山県倉敷市真備町辻田辻屋敷)

満願寺(まんがんじ)宝篋印塔 (県指定文化財、南北朝時代初期、花崗岩、高さ 315Cm)

塔身正面、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(タラーク:宝生如来)
堂応寺宝篋印塔から南へ直線距離で約600m、田圃の中に立つ 塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(キリーク:阿弥陀如来)

笠の段形は、下二段、上六段 内 四段から上を別石でつくる。背の低い隅飾は二弧輪郭付で内は無地、やや外傾する

塔身背面、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(アク:不空成就)
塔身、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫りする(ウーン:阿閦如来) 大型宝篋印塔は、相輪の折損を補修しているが完存する

基礎上端は二段、側面は四面とも無地で、刻銘のあとが残るが磨耗が激しく 内容は判明していない

相輪は高さ108Cm、下から伏鉢・複弁請花・九輪・単弁請花・宝珠 堂応寺宝篋印塔と似た形をしているが、やや粗雑で時代は下がる

 尾崎(おざき)線刻阿弥陀石仏                           石仏と石塔-目次!

ここは、かって満願寺という真言宗の寺院があったが、高梁川の洪水で寺は流失し宝篋印塔のみが残ったという

宝篋印塔紀年順  宝珠寺(ほうじゅじ)三重宝篋印塔 (二基)(南北朝時代前期)  宝篋印塔-紀年順-目次

*JR伯備線「清音駅」下車、。西北西方向へ約1.9Km。堂応寺宝篋印塔より南方向へ約600mの田圃の中に立っている。

(撮影:平成21年2月7日)