久米薬師堂(くめやくしどう)文英様石仏(岡山県総社市久米)
文英様式の石仏とは、吉備固有の石仏群で、独特の面相と素朴な体部表現の石仏。「文英(ぶんえい)」の名を刻む石仏が四体確認されたことから、同様の作風を持つ
石仏を 文英様(ぶんえいよう)石仏と称している。石仏の銘から天文二年(1533)〜天正十年(1582)の約五十年の間につくられたことがわかっている。
久米薬師堂(くめやくしどう)文英様石仏(室町時代後期)
久米薬師堂1号石仏(向かって右側)
久米薬師堂1号石仏(室町時代後期 永禄九年 1566年、高さ 90Cm)、顔の部分を薄肉彫りし、体部を線刻する。 |
石仏の蓮華座の下に「永禄九年(1566)」、の銘がある
久米薬師堂2号石仏(向かって左側)
久米薬師堂2号石仏(室町後期、高さ 90Cm)、二重円光背・顔部・錫杖を薄肉彫りし体部を線刻した地蔵石仏。「妙□禅尼」の刻銘がある |
小さな薬師堂の向かって右前に、六地蔵と二体の文英様石仏が立っている
御 崎 神 社
薬師堂は、御崎神社南面の道を西方向(向かって左)へすぐ
*JR吉備線「服部駅」下車、北方向へ 約2Km。
(撮影:平成21年3月30日)