文英様式の石仏とは、吉備固有の石仏群で、独特の面相と素朴な体部表現の石仏。「文英(ぶんえい)」の名を刻む石仏が四体確認されたことから、同様の作風を持つ
石仏を 文英様(ぶんえいよう)石仏と称している。石仏の銘から天文二年(1533)〜天正十年(1582)の約五十年の間につくられたことがわかっている。
常楽寺(じょうらくじ)(岡山県岡山市草ヶ部1806)
常楽寺地蔵石仏 (室町時代後期、高さ 106Cm 幅 47Cm)
この石仏のみ、少し離れた位置にあり、当初の位置に立っている | 文英様石仏群、向かって右端の地蔵石仏 |
文 英 様 石 仏 群
旧 客殿下の石垣の前に置かれた文英様石仏は十七体を数える。戦後の開墾により、裏山の塔頭跡から発見された
文英様石仏群、向かって右端から四体の石仏
向かって、右から四体目の石仏 | 右から、三体目の石仏 | 向かって、右から二体目の石仏 |
寺の裏山は、大廻・小廻山と呼ばれ、古代の山城に伴う土塁と石塁が、総延長3,200mにも及び築かれている。常楽寺の山号「築地山」もこの土塁に由来するという
向かって、右から七体目の石仏 | 右から、六体目の石仏 | 向かって、右から五体目の石仏 |
円空の彫った木端仏的雰囲気がある
文英様石仏群、向かって右端から五〜八体目の石仏
向かって、右から十体目の石仏 | 右から、九体目の石仏 | 向かって、右から八体目の石仏 |
石仏は、薄肉彫りと線刻で彫られている
文英様石仏群、向かって右端から九〜十二体目の石仏
向かって、右から十三体目の石仏 | 右から、十二体目の石仏 | 向かって、右から十一体目の石仏 |
文英様石仏群、向かって右から十二〜十五体目の石仏
向かって、右から十六体目の石仏 | 右から、十五体目の石仏 | 向かって、右から十四体目の十一面観音 |
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右から、十七体目の石仏(左端) | 文英様石仏群、左端と左から二体目の石仏(二体目の右側は、残欠) |
常楽寺 本堂
*JR山陽本線 「瀬戸駅」下車、南西方向へ 約3.3Km。
(撮影:平成21年3月31日)