村上義光(むらかみよしてる)宝篋印塔

 村上義光(むらかみよしてる)宝篋印塔(奈良県吉野郡吉野町吉野山)

  吉野地方の代表的作品で、南朝の忠臣 村上義光(よしてる)の墓と伝える

村上義光(よしてる)宝篋印塔(南北朝時代前期、花崗岩、高さ 222Cm)

塔身、輪郭を巻き月輪内に胎蔵界四仏の種子を刻む(アン:無量寿)
ケーブル「吉野山駅」から 北西へ 約800m、村上義光公の墓として立つ 塔身、輪郭を巻き月輪内に胎蔵界四仏の種子を刻む(アク:天鼓雷音)

塔身は、輪郭を巻き、内を彫り沈めて月輪を陽刻し、月輪内に胎蔵界四仏の種子を薬研彫する。宝篋印塔の正面が無量寿の種子「アン」になっている

宝篋印塔 笠

笠の段形は、下二段、上六段、隅飾は二弧輪郭付きで内は無地

塔身、輪郭を巻き月輪内に胎蔵界四仏の種子を薬研彫りする(ア:宝幢)
塔身、輪郭を巻き月輪内に胎蔵界四仏の種子を刻む(ア−:開敷華王) 宝篋印塔は、南朝の忠臣 村上義光(よしてる)の墓と伝える

宝篋印塔 基礎

基礎上端は二段、側面は四面とも素面

相輪は、下から伏鉢、単弁の請花、九輪で、上部の請花・宝珠を欠失する。吉野地方の代表的作品で、近年まで完存していたという

複弁反花座

複弁の反花座を設け宝篋印塔を安置する

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吉野 下千本

シーズンは、桜の花が見事に美しい

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*近鉄吉野線「吉野駅」下車、西方向へ徒歩 約25分。吉野ケーブル「吉野山駅」下車 北西方向へ 約800m。

(撮影:平成22年5月7日)