金剛山寺(こんごうせんじ:矢田寺)(奈良県大和郡山市矢田町3549)
矢田寺(正式名:金剛山寺)は天武天皇の勅願により智通僧正により開基された。現在は、高野山真言宗の寺院。あじさいの寺として有名
矢田寺地蔵石仏(見送り地蔵)
矢田寺地蔵石仏(見送り地蔵)(室町時代後期 永正十二年 11515年、花崗岩、高さ 190Cm 像高 156Cm)
蓮華座上に立つ地蔵像を半肉彫りする。像の左右に 「永正十二年乙亥四月八日本願妙円」「以過去現世□□□奉立者也」の刻銘がある |
矢田寺型地蔵としては最古の銘で、室町時代後期の永正十二年(1515)の造立になる
光背上部に、キリーク(阿弥陀)・カ(地蔵)・バン(大日)・タラーク(宝生)・カーン(不動)・ウーン(阿閦如来)・マン(文殊)の梵字を刻む
地蔵石仏 左手部
右手は胸前で第一指と第二指を丸めた阿弥陀来迎の印、左手は腹前で宝珠を持つような形だが宝珠を持たない矢田寺型地蔵
矢田寺地蔵石仏(みそなめ地蔵)
矢田寺地蔵石仏(みそなめ地蔵)(室町時代中期、花崗岩、高さ 210Cm)
錫杖を持たない矢田寺型地蔵。紀年名はなく、現地では鎌倉時代後期と記されているが、奈良県史(7)の室町時代中期とした |
春日神社本殿(重要文化財、室町時代)
四段の石階段、左耳石(幅 37Cm、長さ 200Cm)に、南北朝時代の「正平二年(南朝年号:1347年)十月日」の刻銘がある
矢田寺東参道 門前の矢田寺型地蔵石仏 (安土桃山時代 天正十三年 1585年、花崗岩、高さ 200Cm) |
矢 田 寺 本 堂
左 東明寺(とうみょうじ)、右 西大寺(さいだいじ)の石標 | 矢田寺から東明寺への途中にあった矢田寺型地蔵 |
*近鉄郡山駅から奈良交通バス 矢田寺行きに乗車、終点「矢田寺バス停」下車 徒歩5分。
(撮影:平成21年2月26日)