郡山城二面石仏・春岳寺石塔・大納言塚

 郡山城(こおりやまじょう)二面石仏(奈良県大和郡山市城内町2-18)

  郡山城の石垣に使われていた石仏の一つで、柳沢文庫の前に立つ

郡山城(こおりやまじょう)二面石仏 背面(鎌倉時代後期、花崗岩、高さ 75Cm 幅 58Cm 厚さ 29Cm)

背面、冥官を大きく一体と従卒(右)、机の前に獄卒の鬼を薄肉彫りする 表面、右手錫杖、左手宝珠の地蔵立像を刻むが頭部を欠失する

冥府で亡者を裁く十王のひとりを背面に、地獄で亡者を救済する地蔵を表面に刻んだ佳作

半肉彫りの地蔵(表面)は、下部に蓮華座を設ける。光背の両側に、十王像を薄肉彫りする

   *柳沢文庫へは、近鉄郡山駅下車 北方向、 徒歩 約12分 (撮影:平成21年7月4日)

春岳院(しゅんがくいん)七重石塔

 春岳院(しゅんがくいん)(奈良県大和郡山市新中町2)

  創建は鎌倉時代と推定されている。大納言 豊臣秀長の菩提寺で、春岳院の名は秀長の戒名からつけられた。現在、高野山真言宗の寺院

春岳院(しゅんがくいん)七重石塔(鎌倉時代中期)

初層軸部正面、二重光背を彫りくぼめ蓮華座に座す弥勒を半肉彫りする
七重石塔は、本堂に向かって右側の手前に立っている 初層軸部北面、二重光背を彫りくぼめ蓮華座に座す薬師如来を半肉彫りする

初層軸部は、顕教四仏を半肉彫りする。背面に刻まれた釈迦の説法印は珍しい

初層と二層目の屋根石は、大和様式の五輪塔複弁反花座を流用している。大きな反花座で、五輪塔も立派なものだったと思う

初層軸部背面、二重光背を彫りくぼめ蓮華座に座す釈迦如来を半肉彫りする
初層軸部南面、二重光背を彫りくぼめ蓮華座に座す阿弥陀を半肉彫りする 相輪は、後補と思われる。屋根は逓減率(ていげんりつ)が著しい

春岳院 本堂

   *春岳院へは、近鉄郡山駅下車 北東方向へ 徒歩 約10分 (撮影:平成21年7月4日)

大納言塚(だいなごんづか)五輪塔

 大納言塚(だいなごんづか)(奈良県大和郡山市箕山町字上箕山)

  豊臣秀吉の異父弟、大和大納言 豊臣秀長の墓所

大納言塚五輪塔(市指定文化財、江戸時代中期 安永六年 1777年、花崗岩、高さ 約200Cm)

風・空輪、空輪の先端が、著しく尖って時代の特徴を表している
天正十九年(1591)、豊臣秀長は郡山城内で没し、ここに葬られた 火輪、軒が上端の両端でだけで反る

安永六年(1777)春岳院の僧、栄隆(えいりゅう)や訓祥(くんしょう)が町の人々の協力を得て、この五輪塔が建立された

 実相寺(じっそうじ)十三重石塔・阿弥陀三尊石仏                 石仏と石塔-目次!

水輪、やや押しつぶされた横張りの形 地輪、正面に秀長の戒名「大光院殿 前亜相春岳 紹栄大居士」を刻む

 石  仏-紀年順-目次

五輪塔紀年順    五輪塔-紀年順-目次

*大納言塚へは、近鉄郡山駅下車 東南方向へ 徒歩約15分

(撮影:平成21年7月4日)