光明寺(こうみょうじ)十三重石塔

 光明寺(こうみょうじ)(奈良県宇陀市大宇陀区西山121)

光明寺(こうみょうじ)十三重石塔(南北朝時代中期、花崗岩、高さ 約400Cm)

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(正面、キリーク:阿弥陀)
石塔は、本堂の手前、向かって左側に立っている 初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(南面、アク:不空成就)

塔身には雄渾な筆致で月輪内に金剛界四仏の種子が薬研彫りされている

屋根は薄く、軒裏に一重の垂木型をつくる。軒反(のきぞり)は、隅上がりになっている

初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(背面、ウーン:阿閦如来)
初層軸部、月輪内に金剛界四仏の種子を刻む(北面、タラーク:宝生如来) 屋根の形状など南北朝時代の特色を表す

基礎は東西の方向に長く、正面に龕を彫りくぼめる。龕が、当初から彫られたものかは不明

今は、基礎正面の龕に新しい小石仏が置かれている
相輪は層塔型で、下から伏鉢・請花・九輪・水煙で、竜車・宝珠を欠く 基礎背面の上部に切込みがある。(経典等を置いたかもしれない)

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光 明 寺 本 堂

本堂は江戸時代後期の寛政五年(1793)建立。光明寺は、融通念仏宗の寺院

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*近鉄大阪線 榛原駅前から奈良交通バス 大宇陀行きに乗車、「西山バス停」下車 北東方向へ 約5分。

(撮影:平成21年5月26日)