覚恩寺(牧)十三重石塔

 覚恩寺(かくおんじ)(牧)十三重石塔(奈良県宇陀市大宇陀区牧)

  南朝の牧定観一族の菩提寺で、戦国時代に筒井順慶によって焼かれたといわれている。

覚恩寺(牧)十三重石塔(重要文化財、鎌倉後期〜南北朝時代、石英粗面岩、高さ 415Cm)

容姿が整った石塔。塔身、基礎とも無地で刻銘は入っていない。建造時期については、鎌倉後期、南北朝、室町初期といろいろ書かれている

石塔は、二重の基壇上に立つ。塔身、基礎は無地

各層の屋根は軒反(のきぞり)がみられる
相輪は、九輪までが残り、頂上の宝珠と請花は後補 四面の塔身は無地ですっきりしている

初層 屋根の軒反

今は、覚恩寺という寺院はなく 小さな収蔵庫と十三重石塔があるのみ

覚恩寺 収蔵庫

薬師如来坐像(重文、藤原時代)と阿弥陀如来坐像(県文、鎌倉後期)を安置している

 小屋谷(こやだに)胎蔵界大日自然石塔婆                   石仏と石塔-目次!

牧十三重石塔として知られ、江戸時代の寛保二年(1742)のほか二度の修理を受けている

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*近鉄大阪線「榛原駅」より、奈良交通バス 大宇陀行き 終点「大宇陀バス停」下車、大宇陀よりコミュニティバス乗車「千本橋バス停」下車、徒歩10分。

(撮影:平成19年12月29日)