塔の森十三重石塔

 塔の森(とうのもり)十三重石塔(奈良市長谷町)

   海抜660mの山上にあり、今は六層だが周辺の残欠から元は六角十三重石塔であった。

塔の森(とうのもり)十三重石塔(県指定史跡、奈良時代後期、凝灰岩、現高六層 240Cm)

現状は最上層の六層部
現在は六重だが、元の塔は二重基壇上に建つ六角十三重石塔 現五層部、屋根は各層真反りを示す

塔身は、上部のみ開いた輪郭をとり蓮華文を陽刻する

破損がきつい現三層部
現二層部、屋根は各層降棟(くだりむね)を刻出する 今の基礎は二重基壇の下の部分で六面に枠取りをせず格狭間を造る

蓮華文を刻んだ塔身(高さ 38Cm、幅50Cm)と現初層屋根

周辺に散乱した屋根残欠
石質は春日石と呼ばれる軟質の凝灰岩 六角屋根は上層軸部を作り出す形式

周辺に散乱している残欠

二重基壇の上の部分(高さ26Cm)も残欠の中にある。残欠から六角屋根の構造が良くわかる

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海抜660mに位置するこの塔は、かつて付近にあった塔尾寺と関連する経塚塔とも考えられている

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(撮影:平成19年9月17日)