当麻蹴速(たいまのけはや)五輪塔(奈良県葛城市当麻83-1)
当麻蹴速(たいまのけはや)の塚と呼ばれ、鎌倉時代後期の五輪塔が安置されている。
当麻蹴速(たいまのけはや)五輪塔 (鎌倉時代後期、花崗岩、高さ、244Cm)
風・空輪、一石からなり、空輪は宝珠の形 | ||
当麻寺駅下車、参道方向へ約5分。後ろに、葛城市相撲館が建つ | 水輪、最大径が火輪の軒幅より13Cmも広く、寄せ集め塔と考えられている |
水 輪
軒口厚く、軒反は力強い
大和地方独特の反花座(かえりばなざ)はなく、直接地面に置く | 当麻蹴速 像 (五輪塔 横に置かれている) |
地 輪
四面とも無地で刻銘はない
当麻蹴速(たいまのけはや)五輪塔
当麻蹶速は、当麻村に住み、大変勇ましく怪力の持ち主で、自分より強いものはないだろうと常々語っていた。
これを聞いた垂仁天皇は、出雲から野見宿禰(のみのすくね)を呼び、蹴速と相撲を取らせた。その結果、蹴速は
宿禰に敗れる。蹴速が持っていた当麻の地は、宿禰のものとなり、以後宿禰は垂仁天皇に仕えた。(日本書紀)
当麻寺(たいまでら)三重塔東塔(国宝、奈良時代、本瓦葺、高さ 23.24m)
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*近鉄南大阪線 「当麻寺駅」下車、西方向へ 徒歩 約5分。
(撮影:平成19年2月25日・平成22年8月24日)