当麻北墓(たいまきたばか)層塔

 当麻北墓(たいまきたばか)十三重石塔(奈良県葛城市当麻)

当麻北墓 石造十三重石塔(中将姫の墓塔)(鎌倉時代末期、花崗岩製、高さ 285Cm)

初層軸部(西面)、縁をとった中に船形を作り、顕教四仏を半肉彫りする
墓地南端の入口を入った左手に、三重石塔と共に立っている 初層軸部、北面は顕教四方仏を破損する

屋 根

屋根は、両端で反り、軒下に一重の薄い垂木型を刻出する

初層軸部(東面)、縁をとった中に船形を作り、顕教四仏を半肉彫りする
初層軸部(南面)、各面の顕教四仏は像高 約25Cmで、蓮華座に坐す 鎌倉後期から南北朝時代への過渡期的作品で、相輪を欠失する

基 礎

一石切石の基礎は、四面とも無地で刻銘はない

  当麻北墓(たいまきたばか) 石造三重塔

当麻北墓(たいまきたばか)石造三重塔 (平安時代後期、凝灰岩、高さ 156Cm) 

石造三重塔は、相輪を欠失し、新しい五輪塔の風・空輪を載せる。初層軸部は、金剛界四仏の種子を薬研彫りする。

初層 屋根

屋根の軒は厚く、緩やかに反る。軒の出は浅い

初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫する(西面:キリーク:阿弥陀如来) 初層軸部、金剛界四仏の種子を薬研彫する(南面:タラーク:宝生如来)

 小池寺門前(こいけでらもんぜん)地蔵石棺仏                    石仏と石塔-目次!

二基の古塔の横に小石仏などが安置されている

層塔紀年順   城泉寺(じょうせんじ)(明導寺)九重石塔(鎌倉時代前期)  石造層塔-紀年順-目次
上、三重石塔(平安後期)よりのリンク        下、十三重石塔(鎌倉末期)よりのリンク
 覚恩寺(かくおんじ)(牧)十三重石塔(鎌倉後期〜南北朝時代)

*近鉄南大阪線 「当麻寺駅」下車、徒歩 約18分。

(撮影:平成22年8月24日・平成20年5月17日・平成19年2月25日)