信貴山 成福院(じょうふくいん)十三仏石龕

 信貴山 成福院(じょうふくいん)(奈良県生駒群平群町信貴山2280)

  石龕に刻まれている室町時代中期 文明十一年(1479)の紀年銘は、奈良県下の十三仏で最古の紀年銘になる

信貴山 成福院十三仏石龕 (町指定文化財、室町時代中期 文明十一年 1479年、花崗岩、高さ 99.5Cm

正面 奥壁

中央の月輪内に梵字「ア」を刻み、四体の仏坐像(虚空蔵・阿閦・大日・阿弥陀)を蓮華座上に半肉彫りする

向かって左側壁:観音、勢至、薬師、弥勒、僧形を配置 向かって右側壁:地蔵、普賢、文殊、釈迦、不動を配置

梵字「ア」と、僧形(左壁、左下)が加えられた十三仏は、全国的にも類のないもので、僧形は当寺の中興・命蓮(みょうれん)上人像と考えられている

十三仏石龕 屋根

屋根は、入母屋造りで、前面に大きく唐破風を付ける

左側柱部分に「文明十一己亥七月十二日」の紀年銘 右側柱部分に「逆修口口阿闍梨」の刻銘

室町時代中期 文明十一年(1479)の紀年銘は、奈良県下の十三仏で最古の紀年銘になる

信貴山 成福院十三仏石龕 (町指定文化財、室町時代中期、高さ 99.5Cm 奥行き 67Cm

成福院の境内にあり、昭和57年6月に仁王門横の成福院墓地から、今の場所に移された

  信貴山 十三仏板碑

信貴山 十三仏板碑、仁王門から朝護孫子寺に向かう通路にあり、最上部は虚空蔵菩薩、下に三段四列に仏像を半肉彫りで配する

信貴山 成福院(じょうふくいん)

石龕のある成福院は、信貴山にある信貴山真言宗の大本山。成福院「融通殿」には、

諸々の願いを意のままに叶えてくれる「如意宝珠(如意融通宝生尊)」が祀られている

信貴山 朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)多宝塔(江戸時代後期、本瓦葺、一辺4.17m)

 金勝寺(きんしょうじ)の磨崖仏と石塔                    石仏と石塔-目次!

通称世界一大きい張子の虎。奥に見えるのは朝護孫子寺(ちょうごそんしじ)本殿

祈 2010年 日本一:阪神タイガース

 石  仏-紀年順-目次

*JR関西本線 王寺駅下車、王寺より近鉄生駒線乗車 「信貴山下駅」下車、奈良交通バスにて「信貴山バス停」下車 徒歩15分。2,010年(寅年)の初詣は、信貴山 朝護孫子寺。

(撮影:平成22年1月2日)