山王神社(さんのうじんじゃ)(奈良県北葛城郡広陵町南郷1225)
在銘石仏としては、奈良県下最古の平安時代後期 永治二年(1142)の作品
山王神社 伝 弥勒石仏(県指定文化財、平安時代後期 永治二年 1142年、安山岩、高さ 125Cm)
「弥勒さん」と親しまれているが、像容は法界定印を結ぶ胎蔵界大日如来で、頭に宝冠を頂いている。
像高91Cmの坐像で、膝から下は彫られていない。衣文は薄く、体部は豊かで肩幅が広く威厳に満ち格調が高い。
像の左肩上の刻銘
刻銘:「永治二年(1142)歳口 壬戌 四月九日、奉造立石造口口、五人願主郡釈永、口四反畝口敬白」
石 仏 覆 堂
山王神社境内入口の覆堂に安置されている
*近鉄大阪線 「大和高田駅」下車、北方向へ徒歩 約40分。
(撮影:平成21年9月17日)