泉徳寺(せんとくじ)蔵王堂内 石像

 泉徳寺(せんとくじ)(奈良県吉野郡大淀町今木1394)

  泉徳寺 蔵王権現石像(永禄十二年銘)

泉徳寺 蔵王権現石像(町指定文化財、室町時代後期 永禄十二年 1569年、花崗岩、高さ 133Cm)

蔵王堂の正面中央に安置されている。右手に三鈷杵を持ち、右足を上げ岩座に立つ。肢体や羽衣の流れにリズミカルな動きを感じる

蔵王権現石像を含む堂内の石像は、備中国の女性が女人禁制の吉野金峯山寺に登拝できないため、ここ今木の地でこれらの石像を奉納した

光背の向かって右側面に「備中国堺目東定久女人本願、永禄十二年(1569)己巳三月十一日」の刻銘がある

背面に「真長 備中国、妙栄 逆修 堺目東、祐円 浄久 不仏面、善祐 道西 不神面、ヲヤス妙円 定久女人、本願」の刻銘がある

  泉徳寺 役行者三像(永禄十二年銘)

泉徳寺 役行者三像(町指定文化財、室町時代後期 永禄十二年 1569年、花崗岩、高さ 108Cm)

中央に役行者、左右に前鬼・後鬼を従えた石像で、丸彫り様でつくられる。「永禄十二年三月十一日」の紀年銘が刻まれている

  泉徳寺 双竜神石像(永禄十二年銘)

双竜神石像(町指定文化財、室町時代後期 永禄十二年 1569年、花崗岩、高さ 125Cm)

胴をからめて交差・対面する双竜を半肉彫りする。双竜の上部に蓮華座上不空羂索観音と如来像が半肉に刻まれている

刻銘:「永禄十二年(1569)三月十一日、備中国、堺目東、不仏面、不神面、定久女人、本願」

背面には「ハウキ大山、九百九十九人口、竜宮口姫、勢田大明神、吉野二菩口、・・・・・・・・」の刻銘がある

蔵王堂、内部正面に安置されている五体の石像

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泉 徳 寺  蔵 王 堂

 石  仏-紀年順-目次

*JR和歌山線・近鉄吉野線「吉野口駅」から東南方向へ徒歩 約30分。

(撮影:平成22年3月3日)