滝坂(たきざか)弥勒磨崖仏 (夕日観音)

  滝坂の道は春日山と高円山の間の谷川沿いに奈良の街と柳生を結ぶ近道として開かれた道で「柳生街道」と呼ばれる

 滝坂弥勒磨崖仏(夕日観音)(奈良県奈良市高畑町滝坂道)

滝坂(たきざか)弥勒磨崖仏(夕日観音)(鎌倉時代中期、花崗岩、163Cm)

花崗岩の岩肌に二重光背型を彫りくぼめ、、蓮華座上に立ち、右手を下げて与願印、左手を上げて施無畏印を結ぶ弥勒如来を半肉彫りする

弥勒は、前に傾斜した岩に刻まれている

胸に如来の吉祥相である卍が刻まれ、体部の肉付は量感があり、堂々としている。衲衣は通肩にまとい、衣文の流れも細やかに表現される。

  

弥勒磨崖仏は、三角形の大きな花崗岩の前面に刻まれている。格調高く美しい

南面する弥勒仏は、夕日に照らされて美しく、「夕日観音」と呼ばれている

 芳山(ほやま)二尊石仏(1)・南面                            石仏と石塔!

 寝仏(ねぼとけ)(奈良県奈良市高畑町滝坂道)

  柳生街道で最初に出会う石仏で、上手の崖面から転落したもので寝仏と呼ばれている

 

寝仏(ねぼとけ)(金剛界大日如来坐像)(南北朝時代、花崗岩、像高 48Cm)

寝仏(ねぼとけ)は、智拳印を結ぶ金剛界大日如来で、下側に五輪塔四門の梵字・東門(発心門)「キャ・カ・ラ・バ・ア」を刻んでいる。上右写真は、90度回転させた写真。

 石  仏-紀年順-目次

*JR奈良・近鉄奈良駅から市内循環バスで「破石町」下車、柳生街道へ、寝仏・夕日観音は徒歩約3Km。

(撮影:平成19年1月20日、平成22年6月10日)