忍辱山(にんにくせん)墓地(奈良県奈良市忍辱山町)
円成寺(えんじょうじ)前の道路より南西にある共同墓地
忍辱山墓地 地蔵石仏 (室町時代 天文六年 1537年銘、花崗岩、高さ 134Cm)
舟形光背を負い、蓮華座上に立つ地蔵を半肉彫りする。地蔵は右手に錫杖、左手に宝珠を持つ通常型で、光背に天文六年(1537)の銘がある |
忍辱山墓地 七阿弥陀石仏(室町時代 元亀二年 1571年銘、花崗岩、高さ 128Cm)
光背型の頂上に阿弥陀三尊の種子を刻み、その下に七体の定印阿弥陀坐像を半肉彫りする。二列三段の阿弥陀の横に俗名を、中央に紀年銘を刻む
頂上の刻銘:阿弥陀の種子「キリーク」その下向かって右に、観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」
中央の刻銘:「元亀二年(1571)辛未十月日」
二列三段の阿弥陀の外側、向かって右上から下に「スケ二郎、ゴハ、マタ六」、左上から下に「コ四郎、フチワカ、ヒコ六」の俗名を刻む
七阿弥陀石仏のある石仏群
九阿弥陀石仏(江戸時代中期 元禄元年 1688年、花崗岩、高さ 97Cm)
頂部山形の板碑に、九体の定印阿弥陀坐像を半肉彫りする。向かって左側面に「元禄元年(1688)戊辰口月日」の刻銘がある |
阿弥陀如来の種字(キリーク)を刻んだ石碑
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忍辱山墓地に至る道横に祀られている小石仏
* 円成寺より県道369号線を西に約150m、案内板の歩道を過ぎ山道を約50m南へ入ったところ。
(撮影:平成19年3月25日、平成22年6月10日)