忍辱山墓地(にんにくせんぼち)五輪塔

 忍辱山(にんにくせん)墓地(奈良県奈良市忍辱山町)

  墓地の総供養塔として造立された五輪塔で、鎌倉時代後期 元亨元年(1321)の在銘塔

忍辱山墓地五輪塔(重要文化財、鎌倉時代後期 元亨元年 1321年、花崗岩、高さ 238Cm)

風・空輪、一石からなり、両輪とも美しい曲線をもつ
円成寺前の県道より、南西にある共同墓地の中央に立っている 火輪、軒口は厚く、力強い軒反(のきぞり)を示す

結縁衆により墓地の総供養塔として建てられた五輪塔で、この墓地の美しいランドタワー

水輪、やや肩の張った壺型で、曲線が美しい
地輪、鎌倉時代後期 元亨元年(1321)の紀年銘がある 五輪塔は、鎌倉時代後期の時代を代表する形をしている

地輪の刻銘:「元亨元年(1321)辛酉六月日、一結衆敬白」

反 花 座

大和地方の特色である美しい複弁の反花座

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基 壇 部

基壇は、二段の切石からなり、その上に反花座を置く

五輪塔紀年順  忍頂寺(にんちょうじ)五輪塔(鎌倉時代後期)  五輪塔-紀年順-目次

*JR・近鉄 奈良駅前から奈良交通バス 邑地 中村行きに乗車、「忍辱山バス停」下車。下車後、県道369号線を西に約150m、案内板の歩道を過ぎ山道を約50m南へ入った所。

(撮影:平成22年6月10日)