香高山(こうこうさん)石造両部曼荼羅(奈良県高市郡高取町壷阪香高山)
香高山(こうこうさん)石造両部曼荼羅(安土桃山時代、安山岩、両部とも 高さ 約180Cm 幅 約180Cm)
胎蔵界曼荼羅(たいぞうかいまんだら)
胎蔵界曼荼羅は、中央に胎蔵界大日如来坐像を刻み、上下左右に胎蔵界四仏、その中間に四菩薩が月輪内に梵字で刻まれ、中台八葉院をつくる
香高山(こうこうさん)石造胎蔵界曼荼羅(安土桃山時代、安山岩、高さ 約180Cm 幅 約180Cm)
胎蔵界曼荼羅、中台八葉院の中央に法界定印の大日如来坐像を刻み、他は梵字を刻む
中台八葉院中央の大日如来
金剛界曼荼羅は、「金剛頂経」をもとに彫られたもので、九等分された曼荼羅からなる複合曼荼羅。九会(くえ)曼荼羅ともよばれる
香高山(こうこうさん) 石造金剛界曼荼羅(安土桃山時代、安山岩、高さ 約180Cm 幅 約180Cm)
三列三段に区切る九会の曼荼羅で、上段中央の月輪内に智拳印を結ぶ大日如来を半肉彫りし、他は梵字を刻む
上段右側、理趣会を梵字で表す
不動明王石仏 | 香高山町石板碑(桃山時代、慶長九年 1604年、花崗岩、高さ145Cm) |
町石(ちょういし)板碑は、頭部は山形で、上部の月輪内に壷阪寺本尊千手観音の種子「キリーク」を刻み、その下に真言八祖の像を陽刻する。
年号はなく「香高山□町甲辰、五月日」と町数を刻んでいる。様式から桃山時代の慶長九年(1604年)の造立と考えられている
*近鉄吉野線「壺阪山駅」から奈良交通バス 壷阪寺行きに乗車、終点「壷阪寺バス停」下車 徒歩15分
(撮影:平成20年7月26日)