北村観音堂(きたむらかんのんどう)(奈良市北村町)
常福寺跡に小さな観音堂が建っている。堂横に阿弥陀石仏龕や如意輪観音が安置されている
北村観音堂(きたむらかんのんどう) 阿弥陀石仏龕 (南北朝時代、花崗岩、高さ 167Cm)
長方形の石の正面を深く彫りくぼめ、来迎相の阿弥陀如来を半肉彫りし、笠を載せる。 |
笠の軒反は、のびやかで先端で反っている。笠上の宝珠・請花は、五輪塔の空・風輪を流用する
お顔の部分は厚肉に彫られており、長年の信仰により摩耗がきつく表面がのっぺりとしている |
石仏龕下部
石仏龕は基礎石上に置かれ、像は蓮華座上に立っている
北村観音堂如意輪観音石仏(桃山時代 文禄四年 1595年、花崗岩、高さ 120Cm) |
舟形の上部に蓮華座上に坐す六臂の如意輪観音像を半肉彫りする。下面に文禄四年(1595)の紀年銘がある
多数の法名の両端に文禄四年(1595)十月十五日の刻銘がある
北村観音堂
阿弥陀石仏龕は、本堂に向かって右側奥にある
*JR・近鉄奈良駅前から奈良交通バス 下狭川行きに乗車、「北村バス停」下車、北西方向へ 徒歩 約5分。北村町公民館の東横隣接。
(撮影:平成22年3月12日)