谷田(たにだ)五輪塔板碑

 谷田(たにだ)五輪塔板碑(奈良県生駒市谷田)

谷田(たにだ)五輪塔板碑(鎌倉時代中期 文永五年 1268年、花崗岩、高さ 95Cm 幅 32Cm)

近鉄「生駒駅」の東500m、観音寺入口石段の右手、覆屋の中に置かれている。五輪塔板碑は、身部に五輪塔形を薄肉彫りする。惜しくも上部を欠失する。

背の低い地輪部に梵字「アン」、円形の水輪部に梵字「バン」を刻み、五輪塔四門の梵字、西方 菩提門を表している。下面に文永五年(1268)の紀年銘がある

五輪塔板碑 下面に刻銘がある。刻銘:「敬白、文永五年(1268)戊辰四月」

頭部を山形に作った、復元 五輪塔板碑 が脇に立っている 阿弥陀三尊板碑(室町後期、花崗岩、高さ 84Cm 幅 47Cm)

覆屋の中の板碑群

  谷田(たにだ)十三仏板碑(二基)

十三仏板碑(室町後期 天文十九年 1550年、花崗岩、高さ 125Cm) 十三仏板碑(室町末期 永禄十年 1567年、花崗岩、高さ 116Cm)

左側の十三仏板碑は、上面を枠取りし頂部に蓮華座上月輪内 虚空蔵菩薩の種子、その下 四列三段の蓮華座上月輪内に

残り十二仏の種子を刻む。下面に、「天文十九年(1550)、十月十五日」の造立銘と法名二十五名を刻む。・・・・・・・・・・・・・・

右側の十三仏板碑は、上面を枠取りし頂部に蓮華座上月輪内 虚空蔵菩薩の種子、その下 三列四段の蓮華座上月輪内に

残り十二仏の種子を刻む。下面に「永禄十年(1567)、十月十五日」の造立銘と法名を三段八列に、最下段に大蓮華座を刻む

観音寺入口石段下の覆屋に安置された板碑群

 無量寺(むりょうじ)五輪塔                         石仏と石塔-目次!

観音寺石造如意輪観音(江戸時代後期 天保三年 1832年、高さ 91Cmの自然石)

背面に「天保壬申(1832)十二月」の刻銘

 板碑(いたび)

*近鉄 生駒駅下車、東方向へ徒歩 8分。観音寺入口石段の右手、覆屋の中に板碑群が置かれている。

(撮影:平成21年8月25日)