七廻峠 地蔵石仏と別所双仏石

 七廻峠(ななまわりとうげ) 地蔵石仏(奈良県天理市福住別所)

七廻峠 地蔵石仏(鎌倉時代中期 建長五年 1253年、花崗岩、高さ 190Cm)

切り石を石室風に囲み、その中に一石で刻んだ地蔵石仏は重量感のある堂々とした作品である。右手に錫杖、左手に宝珠を持つ

地蔵石仏の向かって左側に不動明王の石像がある

向かって右側の光背面に「建長五年(1253)癸丑十一月七日」(写真:右側)、左側の光背面に「造立之大□臣勢国弘也」の刻銘がある

 別所双仏石(泥かけ地蔵)(奈良県天理市福住町別所)

別所双仏石(南北朝時代末期 明徳元年 1390年、花崗岩、高さ 150Cm、像高89Cm)

泥かけ地蔵と呼ばれる双仏石は、阿弥陀と地蔵菩薩を刻んだもので、泥をかけて祈願すると子宝に恵まれるといい、現在でもその風習があるという

道路に面して安置されている泥かけ地蔵は、花が絶えることなく活けられている

 浄土の十王石仏と永照寺                             石仏と石塔-目次!

外枠に、南北朝時代末期の北朝年号 明徳元年(1390)の銘が刻まれている

 石  仏-紀年順-目次

(撮影:平成19年9月17日)