不動院(ふどういん)(奈良県川辺郡山添村大字春日362)
不動院は、江戸時代この地域の領主であった旗本奥田氏の菩提寺
不動院五輪塔(村指定文化財、鎌倉時代後期 正和二年 1313年、花崗岩、高さ 179Cm)
五輪塔、風・空輪 | ||
不動院の門をくぐると、右側に五輪塔が立っている | 五輪塔、火輪(鎌倉時代後期独特の強い軒反をしめす) |
五輪塔は鎌倉時代後期の典型的な様式で大和地方独特の構成美を見せている
五輪塔、水輪 | ||
壇上積の基壇は側面が二区で束と羽目石は一石で作られている | 五輪塔刻銘の「願主 良禅」は、不動院の僧と思われている |
地輪の一側面に法華経化城喩品の偈と正和二年(1313)の紀年銘及び願主名を刻む
刻銘:「願以此功徳 普及於一切」「我等与衆生 皆共成仏道」、「正和二年(1313)癸丑四月日」「願主 良禅」
法華経化城喩品の偈(げ):「願以此功徳(がんにしくどく) 普及於一切(ふぎゅうおいっさい) 我等与衆生(がとうよしゅじょう) 皆共成仏道(かいぐじょうぶつどう」
[ 願わくばこの功徳をもって、あまねく一切に及ぼし、我等と衆生と、皆共に仏道を成ぜん ]
不動院地蔵石仏(南北朝時代、安山岩、高さ 108Cm 像高73Cm) | 不動院墓地五輪塔(南北朝時代、花崗岩) |
五輪塔の壇上積基壇は、側面二区で各区に格狭間を刻む。檀上に複弁の反花座を据え五輪塔を安置する
不 動 院
五輪塔紀年順 | 寛弘寺神山(かんこうじこうやま)墓地五輪塔(鎌倉時代後期) | 五輪塔-紀年順-目次 |
*JR・近鉄奈良駅前から奈良交通バス 下水間 行き乗車、「春日バス停」下車 徒歩3分。または、JR・近鉄天理駅前から三重交通バス 上野産業会館前 行きに乗車、「春日バス停」下車 徒歩3分。
(撮影:平成20年7月22日)