奈良国立博物館(はくぶつかん)宝篋印塔

 奈良国立博物館(ならこくりつはくぶつかん)宝篋印塔(奈良市登大路町50)

奈良国立博物館(ならこくりつはくぶつかん)宝篋印塔(鎌倉時代後期、花崗岩)

塔身東面、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(ウーン:阿閦如来)
石塔は、博物館本館と新館の間にある小さな池の中島に立っている 塔身北面、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(アク:不空成就)

塔身、月輪の中に薬研彫された金剛界四仏の種子が、格調高く雄渾で美しい

笠は、下二段、上は通常の六段、隅飾は三弧。隅飾りと上の六段が一石でつくられている

塔身西面、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(キリーク:阿弥陀)
塔身南面、月輪内に金剛界四仏の種子を薬研彫する(タラーク:宝生如来) 大型の宝篋印塔で、西面の隅飾りが二ヶ所欠失している

基礎上端は二段で、二段目が複弁の反花座になっている。残念ながら四面とも無地で刻銘はない

相輪は層塔の配列。上の宝珠・竜車が欠失し、水煙・九輪・請花が残り、請花の下の伏鉢が欠失する。水煙が四方に突き出て力強い

博物館本館と新館の間に池があり中島に古い宝篋印塔が立っている。橋がなく島には渡れないが、鹿は渡れたようだ。

銀阿育王塔(雷峰塔出土、中国 淅江省)

国立博物館で開催されていた「聖地 寧波(ニンポー) 日本仏教1300年の源流 展」の絵葉書

組合せ式家型石棺(せっかん)(兵庫県加古川付近、古墳時代後期、凝灰岩 龍山石製)

博物館本館東側の敷地内に展示してあった。加古川市近辺では、古い石棺を利用した石仏(石棺仏)が他地域に比べ非常に多い

 興福寺(こうふくじ)五重塔前石燈籠基礎                  石仏と石塔-目次!

奈良国立博物館本館(重要文化財、明治27年 1894年、フレンチルネサンス様式)

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*現地説明板では鎌倉時代(13世紀)の制作の説明文、ここでは鎌倉時代後期とした。近鉄奈良駅下車、徒歩 約15分。またはJR・近鉄奈良駅前から市内循環バス乗車「氷室神社・国立博物館バス停」 下車 すぐ。

(撮影:平成21年7月29日・平成21年8月25日)