勝福寺(しょうふくじ) 笠塔婆(奈良県御所市西寺田)
鎌倉時代中期の貴重な紀年銘がある美しい笠塔婆
勝福寺 笠塔婆(鎌倉時代中期 文永七年 1270年、花崗岩、高さ 220Cm)
塔身上部 西面(正面)、蓮華座上に阿弥陀如来坐像を半肉彫りする | ||
塔身は、上部を舟形を彫りくぼめ、蓮華座上に顕教四仏を半肉彫りする | 塔身上部 北面、蓮華座上に弥勒座像を半肉彫りする |
笠石と宝珠
方形の笠石は、ゆるやかに反り上端は露盤をつくる。笠石上の宝珠は形が整って美しい
塔身上部 東面(背面)、蓮華座上に薬師如来を半肉彫りする | ||
塔身上部 南面、蓮華座上に釈迦如来を半肉彫りする | 低い基壇上に立つ、方形柱の塔身を持つ鎌倉時代中期の笠塔婆 |
笠塔婆 背面
塔身の西面(正面)と北面に銘文が刻まれている
北面の刻銘:「文永七年(1270)五月二日、願主沙弥妙蓮敬白」 | 西面(正面)の刻銘:「右有志者為二親之、菩提祈自身聖霊」 |
刻銘は摩滅がひどいが、二親の菩提と自身の逆修供養を願い、文永七年(1270)に造立された旨が記されている
笠塔婆の脇で咲いていた彼岸花
笠塔婆東側の土手に咲く彼岸花
*近鉄御所線「御所駅」下車、奈良交通バス五条方面行きに乗車「寺田橋バス停」下車 徒歩
(撮影:平成20年9月23日)