極楽寺（ごくらくじ）地蔵石仏（奈良県奈良市法華寺町648）

　　法華寺南西側に、ほぼ隣接する極楽寺。その門脇に建つ地蔵堂の本尊で、弘安二年（1279）の銘がある。

極楽寺（ごくらくじ）地蔵石仏 （鎌倉時代中期 弘安二年 1279年、花崗岩、高さ 242Cｍ)

赤味のある粗い質の花崗岩を舟形にし、線刻の円光背を負い、右手に錫杖を持ち、左手に宝珠を持つ地蔵菩薩を厚肉に刻む

地蔵のお顔は、磨滅と風化が進みのっぺらぼうに近い。首のあたりで折れ、修理が施されてている

円光背から放射光が刻まれ、錫杖が垂直に彫られる		光背左右の銘文（「弘安二年己卯十月」：向かって左面）

光背の刻銘：「口蔵菩薩石像一躰令願者・・・・・」「弘安二年（1279）己卯十月二十四日願主沙門盛栄敬白」

地蔵 胴部

宝珠を持ち、錫杖を握る。衲衣も的確に表現されている

地蔵堂 内部		極楽寺正門、正門の向かって右側が地蔵堂

法華寺本堂（重要文化財、桃山時代 慶長六年 1601年再建、桁行七間 梁間四間、寄棟造、本瓦葺）

本堂は、豊臣秀頼の寄進によるもの。本尊は、国宝の十一面観音。極楽寺の北東方向に隣接する

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法華寺 南門（重要文化財、桃山時代 慶長六年 1601年再建、切妻造、本瓦葺）

南門は、本堂と同様、豊臣秀頼の寄進による

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＊近鉄 大和西大寺駅前から奈良交通バス JR奈良行きに乗車、「法華寺バス停」下車 すぐ。

（撮影：平成22年3月19日）