西福寺(さいふくじ)墓地 六斎念仏板碑

 西福寺(さいふくじ)(奈良県五條市畑田町36)

西福寺墓地 六斎念仏板碑(県指定有形民俗文化財、室町時代中期 延徳二年 1490年、緑泥片岩、高さ 162Cm)

頂部山形二段切込、その下に蓮華座上月輪を薄く陽刻し、阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む

「キリーク」の下に「六斎念仏供養」「延徳二年(1490)九月十五日」の紀年銘が入る

「六斎念仏供養」の下七段に、法名・俗名 約50名を刻んでいる。板碑の幅は20Cm。

法名・俗名の下は、覆輪付き単弁薄肉の蓮華座を刻む

月の内、8・14・15・23・29・30の6日を六斎日(ろくさいにち)といい、その日に太鼓・鐘をたたき、念仏を唱え死霊や怨霊を鎮魂した

「毎月斎日ごとに鐘・太鼓をたたき念仏唱え、衆生を勧め給ひて念仏を申し、往生する人ある時は

太鼓・鐘をたたきて念仏を申し、有縁無縁の弔いをなし給ふなり、是に依りて、俗呼びて六斎念仏といひ伝えたり」

板碑、最下部

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西福寺(さいふくじ)

 板碑(いたび)

*JR和歌山線 「隅田駅」下車、北東方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成22年3月3日)