円成寺(えんじょうじ)の石仏

 円成寺(えんじょうじ)(奈良県奈良市忍辱山町1273)

  聖武・孝謙 両天皇の勅願により唐僧 虚瀧(ころう)和尚の開基と伝えられる真言宗御室派の寺院

本堂西側の三体の石仏(左から地蔵・阿弥陀・地蔵)

阿弥陀石仏(室町時代 天文十九年 1550年、花崗岩、高さ 123Cm)) 地蔵石仏(室町時代 永禄元年 1558年、花崗岩、高さ 93Cm)

阿弥陀石仏は、蓮華座上に坐し、定印を結ぶ。舟形光背の上部に阿弥陀の種子「キリーク」、像脇に「天文十九年(1550)二月十五日重栄」の刻銘がある。

地蔵石仏は、右手に錫杖、左手に宝珠を持つ。像脇に「永禄元年(1558)八月廿四日」の紀年銘がある。

地蔵石仏(室町時代後期、花崗岩、高さ 88Cm)

頭部は、丸彫りに近く、他は半肉彫り。右手に錫杖、左手に宝珠を持つ。

鎮守社 春日堂・白山堂(国宝、鎌倉時代、表 入母屋造 裏 切妻造、桧皮葺)

安貞二年(1228)奈良春日大社造営の際、大社神主藤原時貞が旧社殿を寄進。全国で一番古い春日造社殿

 忍辱山(にんにくせん)墓地 五輪塔                        石仏と石塔-目次!

円成寺(えんじょうじ)楼門(重要文化財、室町時代 応仁二年 1468年再建)

 石  仏-紀年順-目次

*JR・近鉄「奈良駅」より奈良交通バス柳生方面行きに乗車、「忍辱山(にんにくせん)」バス停下車、徒歩2分。

(平成19年3月25日)