(仙台市史 No:I 1-2)
中田柳生(なかだやなぎう)古碑群 [宮城県仙台市太白区柳生(やなぎう)字北35 ]
阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする古い石塔婆で、鎌倉時代中期 建治三年(1277)の紀年銘がある。
中田柳生 阿弥陀種子石塔婆 (鎌倉時代中期 建治三年 1277年、安山岩、高さ 66.8Cm 幅 31Cm 厚さ 27.4Cm)
古碑群、左から二基目。碑面中央に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、下方に願文と「建治三年(1277)」の紀年銘を刻む。 |
石塔婆 下部
中央に「建治三年(1277)十二、月三」、左右に「右志者」、「悲母也」と刻む。
仙台市内に約二百基ある有紀年銘石塔婆で、九番目に古い。
(仙台市史 No:I 1-4)
中田柳生(なかだやなぎう)古碑群 [宮城県仙台市太白区柳生(やなぎう)字北35 ]
地蔵種子「イ―」を主尊とする自然石塔婆で、紀年銘は刻まれていない。
中田柳生(なかだやなぎう)地蔵種子石塔婆 (紀年銘なし、安山岩、高さ 50Cm 幅 33Cm 厚さ 19Cm)
名取川の河原石を利用、碑面中央に大きく地蔵菩薩の種子「イ―」を薬研彫する。古碑群、向って右から二基目。 |
(仙台市史 No:I 1-5)
中田柳生(なかだやなぎう)古碑群 [宮城県仙台市太白区柳生(やなぎう)字北35 ]
種子「アン」を主尊とする石塔婆で、紀年銘はない。
中田柳生(なかだやなぎう)一尊種子石塔婆 (紀年銘なし、安山岩、高さ 39Cm 幅 28.6Cm 厚さ 15.8Cm)
古碑群、向って右端に位置する。石塔婆は、名取川の河原石を利用、碑面上方に荘厳点のない種子「アン」を薬研彫する。 |
種子「アン」は、胎蔵界四仏の「無量寿如来(阿弥陀)」や釈迦三尊の「普賢菩薩」としてお馴染みで、他に「金剛光」・「大日如来(胎)」等に使われる。
中田柳生(なかだやなぎう)古碑群
民家の庭、五基の古碑が屋敷神として祀られている。以前は、当地より東へ
約300mの路傍に立っていたと伝え、本来は延命寺跡 西側にあったものという。
*東北本線「南仙台駅」下車、西方向へ徒歩 約30分。
(撮影:平成25年10月10日)