(仙台市史 No:B1-64)
東光寺(とうこうじ)(宮城県仙台市宮城野区岩切字入山22)
阿弥陀三尊種子を主尊とする石塔婆で、鎌倉時代後期 正応二年(1289)の紀年銘がある。
阿弥陀三尊種子石塔婆 (鎌倉時代後期 正応二年 1289年、花崗質砂岩、高さ 127.8Cm 幅 68.6Cm 厚さ 29.3Cm)
山上墓地の西端にある石塔婆群、向って左から二基目に立つ。石面上方に阿弥陀三尊種子、下方に「正応二年(1289)二月」の紀年銘を刻む。
根部(基部)は、薄く突出する。 | 刻銘:「正應二年(1289)」 |
岩切字羽黒前126番地付近より出土したものという。
石塔婆 上方
阿弥陀三尊の種子を薬研彫する。
三尊種子は、上方に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、向って右下 に観音菩薩の種子「サ」、左に勢至菩薩の種子「サク」を刻む。
東光寺(とうこうじ)(宮城県仙台市宮城野区岩切字入山22)
中世の石塔婆を江戸時代後期 天明六年(1786)に追刻し、供養碑として再利用した石塔婆。
東光寺(とうこうじ)山上 胎蔵界大日種子石塔婆 (紀年銘なし、井内石:粘板岩、高さ 121.8Cm 幅 63.2Cm 厚さ 11.7Cm) |
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惣門脇にあった石塔婆で、石面上方に胎蔵界大日如来の種子「ア」を薬研彫する。下方は江戸時代の追刻。 |
石塔婆 上方
胎蔵界大日如来の種子「ア」を薬研彫する。
石塔婆、江戸時代の追刻
蓮座上に相模屋一族七人の戒名と施主名、「天明六年(1786)四月吉日」の紀年銘を刻み、供養碑として再利用する。
追刻:「天明六午年(1786)四月吉日」 | 追刻:「施主 永野伊右衛門造立、相模屋」 |
東光寺(とうこうじ)山上 一尊種子石塔婆 石仏と石塔-目次!
東光寺山上 石塔婆群
裏山を削平し、墓地が造成されている。その西端に石塔婆が立っている。正応二年銘 阿弥陀三尊種子石塔婆は、向って左から二基目。
*東北本線「岩切駅」下車、北西方向へ徒歩 約15分。
(撮影:平成25年10月11日)