東光寺(とうこうじ)山上 阿弥陀種子石塔婆(仙台市史 No:B1-66)

 東光寺(とうこうじ)(宮城県仙台市宮城野区岩切字入山22)

   山上石塔婆群 最大の自然石塔婆で、鎌倉時代後期 正和六年(1317)の紀年銘がある。

阿弥陀種子石塔婆 (鎌倉時代後期 正和六年 1317年、花崗質砂岩、高さ 224Cm 幅 106Cm 厚さ 57.3Cm)

山上墓地の西端にある石塔婆群、その代表的なもので石面上方に阿弥陀種子、下方に「正和六年(1317)の紀年銘を刻む。

背面に、江戸時代前期 「延宝七年(1679)」銘 「不許葷酒入山門」の追刻がある。

石塔婆 上方

阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する。

種子は、鎌倉時代後期らしく雄渾に刻まれている。

刻銘:正和六年(1317)丁巳、二月廿三日」 山上石塔婆群で最大、もと惣門脇にあったものを移転した。

尚、正和六年(1317)の年号は二月二日迄で、二月二十三日は文保元年にあたる。

東光寺(とうこうじ)山上 阿弥陀種子石塔婆(仙台市史 No:B1-63)

 東光寺(とうこうじ)(宮城県仙台市宮城野区岩切字入山22)

  阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする石塔婆で、紀年銘はない。

東光寺山上 阿弥陀種子石塔婆 (紀年銘なし、花崗質砂岩、高さ 95.2Cm 幅 49.5Cm 厚さ 29.5Cm)

山上石塔婆群、向って左端に立つ。頭部山形、石面は上方に阿弥陀如来の種子「キリーク」を刻む。下方の刻銘はない。

東光寺(とうこうじ)山上 阿弥陀種子石塔婆(仙台市史 No:B1-69)

 東光寺(とうこうじ)(宮城県仙台市宮城野区岩切字入山22)

  鐘楼付近から移された細長い石塔婆で、阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする。紀年銘は刻まれていない。

東光寺山上 阿弥陀種子石塔婆 (紀年銘なし、花崗質砂岩、高さ 141Cm 幅 41.4Cm 厚さ 44.5Cm)

阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する。 自然石の上方に阿弥陀種子を刻む。下方の刻銘はない。

鐘楼付近から移されたという。

東光寺山上 石塔婆群

裏山を削平し、墓地が造成されている。その西端に惣門西側や鐘楼西側から移された石塔婆が立っている。

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東光寺 本堂

寺伝によれば、慈覚大師 円仁の開基と伝える。「多賀国府御寄附」の天台道場として発展、

その後、洪水により荒廃。室町時代後期 天文元年(1531)に文統和尚が中興し、曹洞宗に改宗した。

 板碑(いたび)

*東北本線「岩切駅」下車、北西方向へ徒歩 約15分。

(撮影:平成25年10月11日)