東光寺(とうこうじ)穴薬師石窟仏(宮城県仙台市宮城野区岩切字入山)
東光寺 山上墓地への道、尾根の中腹左側にある石窟群の東から三番目の石窟、その内部正面に薬師・阿弥陀坐像が刻まれている。
東光寺(とうこうじ)石窟仏 (市指定文化財、推定:鎌倉時代後期、凝灰岩、向って右側薬師如来 高さ 113Cm)
阿弥陀如来坐像(正面、向って左側) | 薬師如来坐像(穴薬師)(正面、向って右側) |
二体とも蓮座上に坐す如来像で、阿弥陀は定印を結び、薬師は薬壺を持つ。風化・摩耗が進んでいる。
石窟仏、西面
菩薩立像 一躰、僧形坐像 二躰が刻まれている。
石窟仏、東面
菩薩立像 二躰が刻まれている。
東光寺(とうこうじ)石窟 群
向って右から三番目、前面に鉄枠のはまっているのが上記 穴薬師石窟。その左隣、鉄製の階段がある四番目の石窟に下記磨崖仏がある。
また、東から二番目の石窟中央に鎌倉時代後期 応長元年(1311)銘 阿弥陀三尊種子石塔婆が安置されている。
東光寺(とうこうじ)石窟仏(宮城県仙台市宮城野区岩切字入山)
石窟群の東から四番目の石窟、その内部正面に如来坐像を中心に左右に各二躰 菩薩立像が刻まれている。
東光寺(とうこうじ)石窟仏 (鎌倉時代後期~南北朝時代、凝灰岩)
風化・摩耗が進み、詳細は判断できないが、如来坐像を中心に左右に各二躰 菩薩立像が刻まれている。
東光寺石窟(とうこうじせっくつ)石塔婆群(宮城県仙台市宮城野区岩切字入山)
石窟群の東から二番目の石窟、その内部に多数の石塔婆が納められている。中央の大型石塔婆は、鎌倉時代後期 応長元年(1311)銘。
東光寺石窟(とうこうじ)石塔婆群 (鎌倉時代後期~南北朝時代)
正面中央の大型石塔婆は、鎌倉時代後期 応長元年(1311)の在銘で溝状の掘り込みの上に据えられている。
この大型石塔婆と西側に隣接する穴薬師石窟仏が、ほぼ同じ年代である可能性は高い。
東光寺(とうこうじ)石窟 阿弥陀三尊種子石塔婆 石仏と石塔-目次!
東光寺 本堂
寺伝によれば、慈覚大師 円仁の開基と伝える。「多賀国府御寄附」の天台道場として発展、
その後、洪水により荒廃。室町時代後期 天文元年(1531)に文統和尚が中興し、曹洞宗に改宗した。
*東北本線「岩切駅」下車、北西方向へ徒歩 約15分。
(撮影:平成25年10月11日)