(仙台市史 No:B-12)
岩切三所北(いわきりさんしょきた)種子石塔婆(宮城県仙台市宮城野区岩切字三所北114-3)
種子「アン」を主尊とする石塔婆で、義経伝説がある。鎌倉時代後期 正安四年(1302)の造立。
岩切三所北種子石塔婆 (鎌倉時代後期 正安四年 1302年、花崗質砂岩、高さ 206.8Cm 幅 86.4Cm 厚さ 53Cm)
碑面の左側を欠損する。表面は研磨し、石面上部に種子「アン」を蓮座上に薬研彫し、下方に願文・紀年銘を刻む。 |
石塔婆、頭部は山形
石塔婆 中央
種子「アン」を蓮実のある立派な蓮座上に薬研彫する。
種子「アン」は、胎蔵界四仏の「無量寿如来(阿弥陀)」や釈迦三尊の「普賢菩薩」としてお馴染みで、他に「金剛光」・「大日如来(胎)」等に使われる。
本碑 現地説明板は、種子「アン」を胎蔵界大日如来としている。
石塔婆 下方
刻銘を刻むが左側を欠損する。
刻銘:「右為慈父覚霊・・・、正安二二(四)年(1302)、太歳、壬寅、八月時正、孝子等、・・・、第口」
刻銘:「正安二二(四)年、太歳、壬寅、八月時正」 | 二メートルを超える大きな石塔婆で、義経伝説がある。 |
善応寺(ぜんおうじ)種子石塔婆(蒙古の碑) 石仏と石塔-目次!
岩切三所北種子石塔婆、現地説明板
*東北本線「岩切駅」下車、西方向へ行き県道8号線を南へ、岩切大橋を渡り約100mの県道北側に立っている。
(撮影:平成25年10月11日)