化粧坂(けわいざか)城跡 石塔婆群

 羽黒大権現(はぐろだいごんげん)(宮城県仙台市宮城野区岩切字羽黒前)

  化粧坂城跡の中心に近い場所に位置する。近隣の宅地造成後に取り残された石碑を集め、羽黒大権現として祀っている。

化粧坂城跡(けわいざかじょうあと)石塔婆群 三基 (鎌倉時代後期)

化粧城は、留守(伊達)政景が取り立てた中世城館で、岩切城の支城と考えられている。

石塔婆は、前方中央の一基と最後尾の左右の二基に鎌倉時代後期の紀年銘がある。石質は、三基とも異なる。

羽黒大権現(はぐろだいごんげん)

堂宇はなく、鳥居と石碑があるのみで、石碑を羽黒大権現として祀っている。

化粧坂(けわいざか)城跡 阿弥陀種子石塔婆(仙台市史 No:B8-1)

 化粧坂(けわいざか)城跡石塔婆群(宮城県仙台市宮城野区岩切字羽黒前)

  阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする自然石塔婆で、鎌倉時代後期 嘉暦三年(1328)の紀年銘がある。

阿弥陀種子自然石塔婆 (鎌倉時代後期 嘉暦三年 1328年、安山岩、高さ 143.6Cm 幅 128.6Cm 厚さ 52Cm)

石塔婆群、最後尾、向って左側に立つ。自然石の碑面を研磨し、石面上部に阿弥陀如来の種子「キリーク」、下方に紀年銘を刻む。

身部上方、阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する。 刻銘:「嘉暦三年(1328)、戊辰七月、十二日」

現地説明板によれば、本石塔婆は、化粧坂城遺構 最頂部の平地にあったという。

化粧坂城跡 胎蔵界大日種子石塔婆(仙台市史 No:B8-2)

 化粧坂(けわいざか)城跡石塔婆群(宮城県仙台市宮城野区岩切字羽黒前)

  胎蔵界大日種子「ア」を主尊とする自然石塔婆で、鎌倉時代後期 正和六年(1317)の紀年銘がある。

胎蔵界大日種子石塔婆 (鎌倉時代後期 正和六年 1317年、花崗質砂岩、高さ 122.6Cm 幅 122.2Cm 厚さ 42.5Cm)

石塔婆群、最後尾、向って右側に立つ。自然石の石面上部に胎蔵界大日如来の種子「ア」、下方に紀年銘を刻む。

石塔婆の下部に平鑿(のみ)による整形痕がある。 刻銘:正和六年(1317)二月八日、敬白

尚、正和六年(1317)の年号は二月二日迄で、二月八日は文保元年にあたる。

石塔婆 上方

胎蔵界大日如来の種子「ア」を薬研彫する。

化粧坂城跡 金剛界大日種子石塔婆(仙台市史 No:B8-3)

 化粧坂(けわいざか)城跡石塔婆群(宮城県仙台市宮城野区岩切字羽黒前)

  金剛界大日種子「バン」を主尊とする自然石塔婆で、本石塔婆群最古の鎌倉時代後期 正応二年(1289)の紀年銘がある。

金剛界大日種子石塔婆 (鎌倉時代後期 正応二年 1289年、井内石:粘板岩、高さ 67.6Cm 幅 19.4Cm 厚さ 11.5Cm)

石塔婆群、前方中央に立つ小型碑。地元産 井内石(粘板岩)の石面を研磨し、上部に金剛界大日如来の種子「バン」、下方に紀年銘を刻む。

身部上方、金剛界大日如来の種子「バン」を刻む。 刻銘:正応二年(1289)二月口口、第六

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羽黒大権現(はぐろだいごんげん)

 板碑(いたび)

*東北本線「岩切駅」下車、北西方向へ徒歩 約20分。

(撮影:平成25年10月11日)