(仙台市史 No:H23)
古峯神社(宮城県仙台市太白区郡山字北目宅地)
大日報身真言(胎蔵界大日真言) 「ア・ビ・ラ・ウーン・ケン」を五輪塔形に刻んだ石塔婆で、鎌倉時代後期 嘉暦年間(1326~29)の紀年銘がある。
古峯神社 梵字五輪塔石塔婆(鎌倉時代後期 嘉暦年間 1326~29年、安山岩、高さ 72.5Cm 幅 56.6Cm 厚さ 6.5Cm)
中央に胎蔵界大日真言 「ア・ビ・ラ・ウーン・ケン」の梵字を下から上に、向い合わせて五輪塔形に図案化し、下方に紀年銘を刻む。 |
頭部は山形、碑面は・研磨されいる。
石塔婆 上部
胎蔵界大日真言の上部は、「ケン」を空輪に一字、「ウーン」を風輪に二字左右対称に刻み図案化する。
胎蔵界大日真言 「ア・ビ・ラ・ウーン・ケン」を下から上に刻む。
石塔婆 下部
胎蔵界大日真言の下部は、「ラ・ビ・ア」を火・水・地輪として左右対称に各二字、五輪塔形に刻み図案化する。
胎蔵界大日真言 「ア・ビ・ラ・ウーン・ケン」を下から上に刻む。
五輪塔形胎蔵界大日真言(ア・ビ・ラ・ウーン・ケン) | 蓮座下の刻銘:「嘉暦(1326~29)」 |
下方の刻銘は、蓮座下に「嘉暦・・・(1326~29)」、その向って左下の隠れた部分に「三十五」の文字を刻む。
石黒伸一朗氏は、「仙台市と多賀城市の結衆板碑」(「中世奥羽と板碑の世界」)の中で、当碑を結衆板碑とし、「三十五」の文字は、結衆した人数としている。
内部「古峯神社」の掛軸
中田柳生(やなぎう)金剛界大日種子石塔婆 石仏と石塔-目次!
古峯神社
小さな祠があるのみ。
*東北本線「太子堂駅」下車、東方向へ徒歩 約26分。
(撮影:平成26年4月15日)