(仙台市史 No:I 11-5)
延命寺跡(えんめいじあと)古碑群(日向古碑群)(宮城県仙台市太白区柳生5-11)
妙行禅尼の名を刻む石塔婆で、南北朝時代初期 建武二年(1335)の紀年銘がある。
延命寺跡 阿弥陀種子石塔婆(南北朝時代初期 建武二年 1335年、安山岩、高さ 87Cm 幅 40.4Cm 厚さ 30.2Cm)
名取川の河原石を利用、碑面上方に大きく阿弥陀如来の種子「キリーク」、下方に「妙行禅尼」の名と紀年銘を刻む。 |
石塔婆 上部
阿弥陀如来の種子「キリーク」を薬研彫する。
石塔婆 下部の刻銘
中央に「建武二(1335)乙亥、十廿九日」、左右に「妙行」、「禅尼」と刻む。
南北朝時代初期 建武二年(1335)十月二十九日に造立、「妙行禅尼」の名を刻む。
延命寺跡(えんめいじあと)古碑群(日向古碑群)(宮城県仙台市太白区柳生5-11)
種子「アク」を主尊とする石塔婆で、子息により造立された。南北朝時代前期 康永四年(1345)の紀年銘がある。
延命寺跡 一尊種子石塔婆(南北朝時代前期 康永四年 1345年、安山岩、高さ 81.4Cm 幅 43.8Cm 厚さ 32.4Cm)
名取川の河原石を利用、碑面上方に種子「アク」、下方に「康永二二(四)(1345)乙酉、八月廿六日」、「孝子、敬白」の刻銘がある。
昭和61年(1986)当時の延命寺跡石塔婆群に、本石塔婆は存在せず周囲から持ち込まれたものとされている。
石塔婆 上方、種子「アク」を薬研彫する。 | 刻銘:「康永二二(四)(1345)、乙酉、八月廿六日」 |
種子「アク」の仏尊は、不空成就如来(金)、天鼓雷音(胎)、大日如来(胎)、釈迦如来、普賢菩薩、金剛薩埵などがある。
延命寺跡(えんめいじあと)古碑群(日向古碑群)(宮城県仙台市太白区柳生5-11)
阿弥陀種子「キリーク」を主尊とする石塔婆で、南北朝時代前期 貞和五年(1349)の紀年銘がある。
延命寺跡 阿弥陀種子石塔婆(南北朝時代前期 貞和五年 1349年、安山岩、高さ 56.4Cm 幅 38.6Cm 厚さ 25Cm)
延命寺跡(えんめいじあと)地蔵種子石塔婆. 石仏と石塔-目次!
延命寺跡古碑群 [日向(ひなた)古碑群 ](全景)
昭和五十年代末から当地区の区画整理事業の一環として小公園が作られ、前・後列合わせて十九基の中世石塔婆が置かれている。
*東北本線「南仙台駅」下車、西方向へ 約1.8Km。
(撮影:平成25年10月10日)