(仙台市史 No:I 11-15)
延命寺跡(えんめいじあと)古碑群(日向古碑群)(宮城県仙台市太白区柳生5-11)
亡き母の一周忌に造立された石塔婆で、鎌倉時代後期 元亨三年(1323)の紀年銘がある。
延命寺跡 金剛界大日種子石塔婆(鎌倉時代後期 元亨三年 1323年、安山岩、高さ 65Cm 幅 32.4Cm 厚さ 22.8Cm)
名取川の河原石を利用、碑面上方に大きく金剛界大日如来の種子「バン」、下方に願文及び紀年銘を三行で刻む。 |
石塔婆 上部
金剛界大日如来の種子「バン」を薬研彫する。
石塔婆 下部
三行の刻銘がある。
石塔婆 下部の刻銘
中央に「元亨三(1323)七月十六日」、左右に「右志為悲母一周忌」、「往生極楽法界平等」と刻む。
亡き母 一周忌の鎌倉時代後期 元亨三年(1323)七月十六日に、母の極楽往生を願って造立された。
延命寺跡(えんめいじあと)古碑群(日向古碑群)(宮城県仙台市太白区柳生5-11)
種子「アク」を主尊とする石塔婆で、三十三年忌に造立されたと思われる。鎌倉時代後期 元亨四年(1324)の紀年銘がある。
延命寺跡 一尊種子石塔婆(鎌倉時代後期 元亨四年 1324年、安山岩、高さ 96.4Cm 幅 43.3Cm 厚さ 34.8Cm)
碑面は、上方に大きく種子「アク」を刻む。下方に「元亨四年(1324)甲子、四月一日」、「口三十三年」の刻銘がある。 |
石塔婆 上方
種子「アク」を薬研彫する。
「アク」の仏尊は、不空成就如来(金)、天鼓雷音(胎)、大日如来(胎)、釈迦如来、普賢菩薩、金剛薩埵などがある。
刻銘:「元亨四年(1324)甲子、四月一日」 | 三十三年忌にあたり、造立されたと思われる。 |
延命寺跡(えんめいじあと)阿弥陀種子石塔婆 石仏と石塔-目次!
延命寺跡古碑群 [日向(ひなた)古碑群 ](全景)
昭和61年(1986)当時の延命寺跡石塔婆は、仙台市史NoI 11-2~11-7及びNoI 11-9~11-16の十四基であったという。(仙台市史)
*東北本線「南仙台駅」下車、西方向へ 約1.8Km。
(撮影:平成25年10月10日)